スタート展示をチェック

スタート展示をチェックするスタート展示とは、次のレースに出場するレーサーたちが、本番のレースを想定したコース取りとスタートを行うものです。
スタート展示をチェックすることで、選手たちがどのコースに入るのか、どんな決まり手を想定してレースに挑むのか、スタートの調子はどうかなど、予想をする上で重要な要素を知ることができます。
今回はスタート展示を見る上で3つの重要なポイントを紹介します。

1.ピットアウトがきちんと行えているか

ピットアウトとは、ピット(レース前にボートがつけられている場所)からボートを出す瞬間のことです。
スタート展示の時点でピットアウトの気配がいいと、他の艇よりも先にレース場へ出られるため、2〜6号艇からインコースを狙うことが出来ます。
ピットアウトのタイミングは「発走指示灯」という装置のタイミングに合わせて出走を行うため、リズムのタイミングをとるのが上手い人は、ピットアウトもうまいと言われるようです。

2.進入がどうなるか

「進入の際にインコースを主張しあう艇が複数あった場合」や、「ピットアウトが上手くいかなくても、ピットアウト後にスピードを出して前付けする選手がいる場合」は深インになってしまうことがあります。
深インとは、インコースは助走距離がただでさえ少ないのに、コース取り争いをしていることで深く入ってしまい、より助走距離が短くなってしまう状況です。
この場合は、アウトコースの艇が有利になります。
ただ、競艇は先輩後輩の上下関係が厳しいため、大ベテランがアウトコースからインコースに進入した場合は、インコース艇が争わずに譲り、深インにならないことも多いです。

3.スタートタイミング

スタートタイミングを確認することで、その選手のスタートの調子を知ることができます。
本番では「フライング」「出遅れ」は即失格になりますが、スタート展示の場合は罰則にはなりません。
スタートタイミングが早い選手がレースでは有利とされているため、スタート展示も重要なポイントです。