競艇は6つのボートが1周600mのコースを3周して、その着順を競う競技です。
競馬や競輪よりも出走数が少ないため、初心者でも簡単に「当たる舟券」を買うことができます。
とはいえ、「当たる舟券」を買うだけでは稼ぐことはできず、「稼げる舟券」を買えるようにならなければ稼ぐことはできません。
なぜなら、初心者が当てられるような舟券はオッズも低く、「連続で当たっても一度外しただけでマイナス収支になる」ことや「配当金額が購入金額より低くなってしまう(これをトリガミと言います)」ことなどが起きてしまうためです。
稼げる舟券を変えるようになるためには、選手・競艇場・天候などさまざまなデータを知識として知っておく必要があります。
本記事では競艇で稼げる舟券を買えるようになるために、重要なデータを中心に、競艇予想にすぐに役立つ知識を紹介します。
まずは基本的なデータを抑えていきましょう。
選手の階級や特徴を把握
はじめに、競艇選手の階級や特徴について解説します。
約1,600人いるボートレーサーには、階級と呼ばれるランクがあります。
階級は全部で4段階「A1・A2・B1・B2」に分けられ、A1級が最上位ランクです。
これらは主に成績で分けられますが、A1級のボーダーラインは勝率がおよそ6.20前後となっており、全選手の上位20%ほどしかいません。
審査のボーダーラインは級別ごとにおよそ以下のとおりです。(2022年前期のデータ)
- 【A1級(20%)】勝率ボーダー:6.20
- 【A2級(20%)】勝率ボーダー:5.35
- 【B1級(50%)】勝率2.00以上
- 【B2級(10%)】勝率2.00以下、もしくは出走回数50回未満、もしくは事故率0.70以上
競艇のランク分けは独特のため勝率がボーダーを超えていても、出走回数を満たせなかったためにランクが下がってしまうような例外もあります。
つまり、A級並の実力を持ったB級が生まれることもあるということです。
予想の際に選手の強さを知るためには、ランクだけでなく勝率を確認するようにしましょう。
余談ですが、競艇選手に関わる知っておくと楽しい豆知識も併せて紹介します。(2022年6月20日時点)
- 【ボートレーサー人数】1,600人
- 【女子レーサーの数】200人
- 【最年長優勝記録】71歳(加藤峻二)
- 【最年長レーサー】75歳(高塚清一)
- 【最年少レーサー】16歳(仲本舜)
- 【生涯最高獲得賞金】39億円(松井繁)
競艇場の特徴や傾向を把握
次に、競艇場の特徴や傾向について解説します。
全国にボートレース場は24場あり、同じ条件のレース場はなく、レース場1つ1つに個性があるのが面白いですね。
例えば、レース場ごとで変わる条件は以下のようなものがあります。
- 水面特性(レイアウトの広さ、風の特徴など)
- 水質(淡水、海水、汽水)
- 流れ・水位の変化
- 干満差
- チルト(-0.5〜+3.0)
それぞれ条件が異なれば、レースの結果も大きく変わります。
一例を挙げると、「水質が淡水だと浮力が小さいため体重が重いと不利」「満潮の時は水面が高く不安定なためスピードが必要なまくりが難しい」などです。
このように、競艇場によって予想の方法が大きく変わることを理解して、条件ごとの予想方法を事前に知っておきましょう。
ちなみに各ボートレース場の公式HPを訪れると、競艇場の特徴が記載されているため、予想を行う際にはチェックが必須です。
モーターの勝率・調子を見極める
次に、モーターの勝率・調子について解説します。
「モーター勝率」はその名の通り、そのモーターが使われたレースでどれくらいの勝率があるのかを示した数値です。
モーターは全て同じ製造方法で作られているものの、出力に個体差が出てくるため、モーター勝率は重要な数値となります。
SGやGIのような重賞レースの時は、ボートレース公式サイトにて、選手によるモーターの調子などコメントが記載されているレースがあるため、その点もチェックしておきましょう。